長野県 Tクリニック

ゆるやかなスロープにそって立つシンボルツリー「あづきなし」。
春に芽吹き花が咲き、夏に茂り、秋に実を付ける。冬に葉を落とし、そして春へのエネルギーを蓄える。日本の四季を余すことなく生かされた、この生態系に学びたい。

テーマ

『自然力で元気になる、きもちのいい診療所』

ネーミング

木もれ陽の医院『つつみハートクリニック』
内科、循環器科&心房細動研究所

コンセプト

きもちのいい家ってなんだろう...。
体にいい建物は、自然環境にも、きっとやさしい。
心と体をのびのび元気にしてくれる診療所づくりを考えよう。
建物だって食べ物と同じ、安全できもちのいい素材を選び、人の体にも、地域や、地球の環境にもやさしい診療所づくりをめざしたい。

建物データ

企画&設計:リヴィンゾーンハウジング/工法:ポスト&ビーム工法(リンダルパッケージ)/主要材:ウエスタンレッドシーダー&S.P.F/床:オーク無垢材(土足仕様)/壁&天井:ウエスタンレッドシーダー/塗装:天然植物油/外壁:ウエスタンレッドシーダー/屋根:ガルバリューム/建具:断熱樹脂LoEペア/暖房:薪ストーブ&蓄熱電気ヒーター/延床:295m2/長野県佐久市

ハーブの香るやさしい長いスロープは、枕木とレッドシーダーのデッキで構成されている。
パーキングから院内へ自走の車イスで移動することができます。

歩道に面した入口の縁に囲まれた診療所のウエルカムプレートは、8cmの厚さのウエスタンレッドシーダーで制作しました。

建物の入口には陽だまりのベンチ、林の中には木もれ陽のベンチなどあり、広いデッキや茂みの中の好みの場所で来院者はきもちのいい時間をすごしています。

計画の敷地に立った時、目の前にせまる美しく雄大な浅間山がこの工事計画の全ての要となりました。
この豊かな自然環境に出来る限り溶け込むことを目ざしました。それが、"木もれ陽の庭" となりました。

レッドシーダーの厚い板でつくられた、受付のカウンター。
どこまでもやさしく、ホッとして頂く環境づくりをめざしました。

来院者が診察室のイスにすわると、目の前に雄大な浅間山が...。
まずは、大自然のエネルギーを処方いたしましょう。

1階の待合いホールにある薪ストーブは、初冬から春先まで楽しみます。薪は近くの山から出るナラやクヌギの間伐材で、2〜3年乾燥させて焚きます。薪割りや積込など沢山の作業は体を暖めたり、体力づくりになったり...楽しくて良いことばかりです。

2階にある待合いギャラリーは、地元で活躍するアーチストに解放され、常時それぞれの個展が開かれています。
入口の長いスロープがクツの土落しとなり、建物内は全てクツのまま使用しています。

2002.12.14 ご近所の皆さんへ声をかけ『Opening Memorial 手づくりコンサート』を行いました。
雪景色をバックにして音響抜群のホールに知人の奏でるクリスマスナンバーが流れます。

T院長の専門「心房細動」ってな〜に?
やさしいQ&Aカルチャー
夕暮れの美しい空を背景に聞いていると、元気でいることの素朴な喜びが涌き上がってきます。

地球放浪17年、世界中の砂漠の中で静かに星空を撮り続けた写真家。
中川隆氏(小学館 "TIMEISS")の人生論!
この日、2階のギャラリーには中川氏の美しい写真が展示されました。

この夜、木もれ陽の医院は、楽しいミュージアムになりました。「心と体をのびのび元気にしてくれる」診療所の誕生です。